屋久島からのメッセージMessage from Yakushima
松下 修
合同会社 松下生活研究所 / 代表
地域が見出していない「資源」を価値化推進するコンサルタント。地域づくりに35年。総務省地域創造力アドバイザー、農林水産省六次産業化ボランティアープランナー、オルタナ総研フェロー。博士(公共政策学)
屋久島町に関り15年になります。当初、屋久島の林業は、どのような状況なのかを知りたく、調査研究の助成金を得て屋久島森林林業の聞き取りをしました。抱いていた屋久島の豊かな森林林業のイメージとは程遠く、森林林業は衰退し関係者はあまり元気がなかったことを覚えています。
その4年前、2003年10月、島内の有志が集まって「足もとの文化を大切に」を掛け声に、屋久島ならではの森林環境と家づくりやものづくり、木の文化を育てようと、屋久島大屋根の会の運動がはじまっていました。
その方々との出会いから、長年続く屋久島町の林業振興に関わることになりました。
屋久島は屋久杉と言うとてつもない杉があります。地理的、空間的な豊かな生態系と山岳信仰(岳参り)がもたらした生命力が、屋久杉を生み育てたのではないかと感じました。
結果、ここにしかないものを生かそうとする島内の有志の方々の集まりから、島の循環につながる「ヤクイタ」というブランドを立上げました。そのみなぎる生命の屋久島を私たちの暮らしの中に取り入れることが出来るのではないか、と考えています。